明日から大型連休ですね。
今まで毎日ブログを更新していましたが、マイペースで更新させていただきます。
今日は市村正親さんの話です。
私が市村正親さんの舞台を初めて観たのは、コーラスラインのポール役でした。
38年も前のことです。
当時は劇団四季に在籍されていて、私は子どもの頃から劇団四季のこどもミュージカルを見ていました。
初めて見た大人のミュージカルがコーラスラインでした。
コーラスラインは1975年ブロードウェイで初演。
1979年劇団四季により日本でも上演されました。
全キャストオーディションでキャスト決定というシステムで、前田美波里さんなども出演されていました。
その翌年の全国公演で初めて観たのですが、市村さん演じるポールが、本当に切なくて、告白のシーンでは、泣かされました。
その後、エレファントマン、エクウス、オペラ座の怪人などミュージカルからストレートプレイまで色んな作品を楽しませていただきました。
繊細な青年役を演じると劇団内でも市村さんがピカイチでした。
その後、私も結婚、子育てなどで舞台を見る機会が少なくなり、市村さんも劇団を退団して、なかなか市村さんの出ている作品を見る機会がなくなりました。
退団後、久しぶりに見た市村さんの出演したミュージカルは、キャバレー。
前田美波里さんとの共演でした。
その舞台でクリフ役を演じたのが草刈正雄さん。
今は、朝ドラでおじいちゃん役を演じていますが、とてもハンサムでした。
市村さんはMCという物語の進行役のような役で、芸達者であることが要求されるのですが、引き出しの多い方ですので、素晴らしいMCでした。
それから、屋根の上のバイオリン弾き。
この役も間のとり方が絶妙で素晴らしいお父さんでした。
独身時代は大阪などにも芝居を見に行ったりしていましたが、しばらくは地方公演のみの観劇でした。
その間、ミュージカルも大型化して、劇団四季も、専用劇場でのロングラン化がされ、東宝ミュージカルも、大きな劇場で大型ミュージカルをどんどん上演するようになってきました。
レ・ミゼラブル、エリザベート、そしてミス・サイゴンなど。
市村さんはミス・サイゴンの日本初演のときからエンジニア役で出演されてきました。
私が初めてミス・サイゴンを見たのは新演出版になった直後でした。
今までミス・サイゴンは本物のヘリコプターを舞台セットに使用していた関係で、帝国劇場と博多座でしか上演できなかったのですが、新演出になってから、全国で上演できるようになりました。
キムは笹本玲奈さん、クリスは山崎育三郎さんでした。
この物語は、ベトナム版蝶々夫人とも言われましたが、ベトナム戦争時代、巡り合ったベトナム人女性キムとアメリカ兵クリスの物語で、エンジニアは二人が知り合ったクラブの店長で、物語の進行役もつとめます。
舞台に登場している時間も長く、歌ってダンスもあり、ラスト近くのアメリカンドリームのナンバーは最大の見せ場になっています。
3年前に上演しにた時、「市村正親ファイナル」とうたわれ、年齢的にもこれが最後のエンジニアになるのかな、と思いました。
ミス・サイゴンのバスツアーも数社の旅行代理店から出ていました。
私もいきたかったのですが、ちょうど長女の結婚があり、泣く泣く諦めました。
来年、ミス・サイゴンの再演が発表され、オーディションも行われ、間もなく新キャストが発表されるのですが、今日見たこの記事に驚きました。
嬉しいんですけど、いいんですかぁ?
ちょっと驚きです。
御年70歳のエンジニアは世界最高齢でしょう。
エンジニアもダブルやトリプルキャストですが、ミス・サイゴンといえば市村正親さんですよね。
ただ、日本ではエンジニアの後継者がいないのかな、と思ったりしています。
とにかく、間もなく発表されるキャストが気になるところです。
前回の公演より
『Miss Saigon』JAPAN2016 Official Trailer