10月もあと2日。
風が冷たくなり、少しずつ冬が近づいてきているような気がします。
昨日は、娘2人と一緒に劇団四季のコーラスラインを観劇しました。
高知市では10年ぶりのコーラスラインとなります。
今年の前半、コロナの影響で、日本だけではなく世界の劇場が休演を余儀なくされました。
ブロードウェイでは来年の5月までの公演が休演されることが決まっています。
そしてそのまま、「アナと雪の女王」のクローズが決定しました。
ウエストエンドでも34年間ロングランをしていた「オペラ座の怪人」のクローズが発表されました。
日本では7月頃から少しずつ公演が再開されてきました。
座席を1つずつ開けて今までの半分の観客数にして再開する劇場が多くありました。
現在は、また少し緩和されているようですが、昨日の公演は観客数が半分に制限されての公演でした。
今までと違うところは、まず、事前に観客は連絡先を登録しなくてはいけません。
数人で感激する場合は、代表者の名前、住所、電話番号を記入。
それから座席に座る人の番号と名前、ネットでは何歳台かを登録します(これは当日、紙に記入することもできます)
観劇者は厚生労働省の「COCOA」の登録をして、マスクを必ず着用します。
そして当日、開場の際、一人ずつ体温を測ります。
そしてチケットは、係員に見せてから自分でもぎって、消毒をしてからホールに入ります。
なので、今までより開場の時間が早くなります。
そして終わったあとも、密にならないように運営者の指示でブロックごとに退場することになります。
さて劇場に入ったらまず目に入るのがこのキャストボード。
これを見ると、毎回ワクワクします。
娘二人と観劇するのは数年前の美女と野獣以来です。
初めてこの作品を見たのは40年前。
高校三年生の時でした。
人生の節目節目にこの作品を観劇し、私にとってこの作品は、私の人生そのものの作品です。
この作品、登場人物が自己紹介するシーンで、生年月日を言うシーンがあります。
再演を繰り返すうちに、彼らの生まれた年がどんどん若返ってきて、いつの間にか私より遥かに若返ってしまい、少し違和感を持っていました。
彼らが自分の生い立ちを話す中で、ジュディ・ガーランドやエドサリバンショーが登場します。
おそらく今の若い人は知りませんよね。
やっぱり無理がある。
今回、彼らの生年月日が昔のものに戻りました。
その方が私の年齢だとしっくりします。
この時代の物語だとしたほうがわかりやすい気がします。
そして昨日の舞台のお話です。
今回も素敵な役者さんはたくさんいらっしゃいました。(もちろんこの方はちょっと…と思った役者さんも)
ザック役の荒川務さん。
私にとっては中学校時代、大好きなアイドル歌手でした。
その後、コーラスラインのオーディションをみてミュージカルを目指すようになったそうです。
その後、入団し、数々の舞台に出演されるのですが、コーラスラインのボビーはユーモアもありとても面白く舞台を盛り上げてくれます。
そして、とてもキレの良いダンスも見せてくれました。
私より2つ年上の荒川さん。
年齢を感じさせないダンスとお芝居は素晴らしいです。
素敵に年齢を重ねられたな、と改めて思いました。
そして、今回一番好きだったのが、宮田愛さん演じるキャシーでした。
キャシーという役は本当に難しい役だと思います。
この役に関しては、しっくりと来た役者さんはなかなかいません。
歌、ダンス、演技すべてが揃っていなかったらキャシーは難しいです。
今回歌とダンスはもちろん、ザックとの関係などとてもしっくりくるお芝居でした。
改めて、コーラスラインは素敵な作品だなぁと思いました。
また見たいと思います。